本日は昨日に引き続き
「 私が1商品で出した最高純利益は!」というお話をさせて頂きます。
前回は、ミカン箱一杯の商品をまとめ買いしたところまでをお話しましたので、その続きをお話させて頂きます。
それではいきます(笑)
その日の仕入れは確か150万円くらいだったと思います。
仕入れは利益の多いものから順に仕入れ、販売は高額なものから順に販売します。
高額なものから販売する理由は、資金を回転させ次の仕入れに備えるためです。
ですのでミカン箱一杯の商品は、仕入れ価格も、販売価格も安いので一番後回しになります。
こういった商品は仕入れが途切れたとき用の仕事と考えます。
少々眠らせたところで少額なので安全です。
ところがこのミカン箱の中に、とんでもない商品が眠っていたのです!!!
私の過去最高記録を出した商品はこの中にあったのです!!!
1個5,000円のミカン箱山盛りの中なんて・・・なんと雑な扱い!(笑)
仕入れが順調でしたので、この商品を仕入れてから数カ月放置することになりました。
そしてようやく仕入れが途切れたので、販売することにしました。
販売時にどの販売方法にするのか、価格はいくらにするのかを、時間をかけて調べてゆきます。
この商品を調べたときは、日本国内で販売履歴は無く、販売中のものもありませんでした。
私は商品名を英語にし、Googleで検索しました。
すると海外で1個だけ同じものがあり、価格は500万円でした。
これを見た私は、よくあるフェイク価格だと思いましたので、たいして気にすることも無く、隣で私の仕事を手伝ってくれている姪っ子に「この価格なら売れそうと思う値段で売っといて」と指示を出し、あとは任せていました。
私はいつもと同じように仕入れに出かけ、いくつか仕入れをしてから戻りました。
すると姪っ子が「さっきのやつ出したらすぐ売れた!」と嬉しそうにしています。
私が「いくらで出したん?」と聞くと
「10万円!」と得意げに答えます(笑)
私も「おお~、やったね!5千円が10万になったんや凄いなぁ!」
「今日は焼肉行こうか!」と二人で喜んでいました。
早く発送しようと箱に詰め発送伝票を作り準備万端です。
すると、私の販売履歴を見た他の方から「その商品はまだありますか?」と問い合わせが来ました。
私は「もう売れました。」と普通に答えました。
しばらくすると、前回問い合わせてきた方とは別の方から「その商品をもう1個持ってませんか?」と問い合わせが来ました。
そうこうするうちに今度は更に別の方から「50万円で買いたい」と来ました。
私は「あれっ?変だな!?」と思い、その商品に関することを日本語/英語ともに調べてみることにしました。
日本国内での情報は無く、英文のボリューム満点の記事の中に少しだけ出てきました。
それは100年~150年前にヨーロッパのほうで作られたカメラ用のレンズでした。
そのメーカーは今は現存しておらず、その会社が生産した数も少ないうえに現存する個体数も少ないことが分かってきました。
更に詳しく調べていくと、私の持っているものは当時では考えられないくらい明るいレンズで、その会社が作ったものの中でも一番高級なものでした。
調べている最中にも、続々と問い合わせが来ます。
今度は「あなたの付けた価格は間違えていますよ。」
とか「その商品には、もっと価値がありますよ。」
とか「私なら100万で買います」
など多くの方が教えてくれました。
もう私の気持ちはこの頃には
「最初に見た同じ商品の価格が500万円、あれはフェイクじゃなかったんだ!」
「この商品には500万円の価値がある!」
「これは今、手放すべきではない!」
と強く思うようになっていたと同時に
「既に買われた方に、何て言って断ろう」と考えていました。
販売者の方から取引を取りやめにすることはできますが、そうすると店の信用である評価が下がります。
これを何とかして評価を下げずに、取引を中止にする方法はないかと頭を抱えていました。
そして私は思いつきました!
購入者都合で取引をキャンセルするように持って行ってみよう!
こうすることが出来れば販売者側の評価は下がりません。
しかし、相手が納得する内容でなければいけません。
ここが難しいところです。
当時の私は、今年はヤフオクで売ってみよう、今年はメルカリで売ってみよう、今年は・・・
と毎年販売先を変えて、どこで販売するのが一番いいのだろうと探っていました。
その年は海外販売のeBayで販売していましたので
「海外の方が相手なら何かあっても、すぐ日本には来れないだろう」
「少し攻めてみよう」と思いました。
私は購入者に対して
「代表取締役社長の柴原です」
「すいませんが私のスタッフが販売価格を間違えて出品していました」
「気づくのが遅くなり申し訳ございません」
「本来の価格は500万円になります」
「あなたは500万円を払えますか?」
同時に参考資料も送りました。
すると相手側の反応は
「500万円は払えません」と来ました。
私は
「あなたは本来の価値を知っていながら10万円というあり得ない価格で購入しようとしました」
「本来であれば価格がおかしいが、本当にこの価格でいいのかと問い合わせをしてくるのが筋ではないでしょうか」
「お互い合意の上で取引をするべきでは無いでしょうか」と投げかけました。
すると
「私は、その価値を知らずに入札をしました」
「取引をキャンセルしたいです」と来ました。
私は思わず「よっしゃ!来た~!」と少し罪悪感を感じながら思いました。
こうして、この商品はめでたく私の手元に残ることになりました。
では次回、どのようにして販売し、最高純利益を出すことが出来たのかをお話したいと思います。
それでは、また次回をお楽しみに!
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