アメリカで私に起きたこと Vol.3「宿泊するだけなのに!!」

 前回の続きより。

慣れない異国の地で

慣れない奴らと仕事をしたことで

かなり疲れました。

さて、今日の夜はどうすればいいのか

考えていました。

食事は?

宿は?

そもそもお金を持ってないけど!?

しばらくすると社長がやってきました。

「お前、カードの1枚くらい持ってるやろ!」

「宿くらい自分で探せ!」

「じゃあな!」

どこかへ行ってしまいました。

どこかへ行ってくれたほうが気は楽です。(笑)

しかし、どないしろ言うねんこの俺に!

英語話されへんのに!

無茶苦茶やな!

すると、通訳係のEさんが心配そうにそばに来て声をかけてくれるのですが

何を言っているのか・・・

(通訳になってません:笑)

Eさんが、私に手招きをしています。

どうやら、車に乗れと言っているようです。

私は「何処へ行くのかな?」と思いながら車に乗り込みました。

到着したところは、古びた住宅が並ぶ一角でした。

Eさんは家の玄関を開け、私に手招きして家の中に入るようジェスチャーしています。

「あぁ~、ここはEさんの自宅なんだ」

中に入ると奥さんらしき人が出てきて、笑顔で料理を振舞ってくれました。

私はのん気に

「今日はここへ泊るんだな」

と思っていました。

しばらくすると、Eさんが手招きします。

また車に乗るようです。

着いたところはモーテル

日本でいうところの宿泊施設でした。

しかし、Eさんは私を車内で待たせます。

そしてEさんは、また車を走らせます。

今度もモーテルです。

どうやら、空き部屋を探しているようです。

何件かモーテルを訪ね、やっと空き部屋が見つかりました。

するとEさんは笑顔で去ってゆきました。

「えっ!?」

「手続きは一緒にしてくれないの!?」

「不安やけど・・・」

仕方ないのでフロントで受付をしようとするのですが

何を言っているのかさっぱり分かりません。

受付の女性は、私に対して呆れた態度を隠そうともしません。

あからさまなその態度は、まるで私に

「あなた、何をしに来たのよ!」

「何か言いなさいよ!」

とでも言っているようです。

私は紙とペンを取り出し、単語を口にしながら

身振り手振りで伝えようとしました。

他の人が見ていたら、かなり滑稽な光景だと自分で思いました。(笑)

だって、紙にベッドの絵をかいて

私は両手を合わせて耳の横に持って行き

頭を両手の方へ傾け

スリープ!

スリープ!

と叫んでいたからです。(笑)

すると受付の女性は

無表情で「OK~!OK~!」

と言って部屋の鍵を渡してくれました。

モーテルに泊まるのに1時間ほどかかり

一気に疲れました。

部屋に入りましたが何とも陰気くさい部屋です。

ドアのカギは壊れかけています。

今にも外れそうです。

貴重品を備え付けの鍵付きの金庫みたいなところへ

入れようとしましたが、カギが付いていませんでした。

仕方なく、受付で預かってもらおうと頼みに行きますが

意味を全く理解してもらえません!

相手の表情や身振り手振りと

少しだけ聞き取れる言葉から

「あなたの部屋にもあるでしょ!」

と言っているようです。

そのカギが無いからフロントで預かってくれと

伝えたいのですが、理解してもらえません。

「なんで分からんねん!」と

だんだん腹が立って来ました。

私はフロントの後ろの金庫を指さし

「マイバッグ」

「in」

「マイバッグ」

「in」

「マイバッグ」

「in」

と叫び続けました。

(これ、書いてて恥ずかしいです:笑)

やっと理解したようで、私のバッグを金庫に入れ

私の方を見て

「OK~~~↗?」

「サンキュー!」

疲れるわ!

バッグを預かってもらうだけで

なんでこんなに時間かかるねん!

ベッドに寝転ぶや否や、眠ってしまいました。

このアメリカの物語は、まだまだ続きます。

また、時間を見つけて続編を書いていこうと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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どうぞお気軽に(笑)

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