前回のロサンジェルス空港で、暴れたその後の続きをお話ししようと思います。
それでは、いきます。(笑)
次の日、私は活動拠点となる中古車ショップに出勤するために歩道を歩いていました。
住宅街を歩いていたのですが、人の気配は全くありません。
はるか彼方に黒人らしき方が、1人見えるだけです。
しばらく歩いていると、はるか彼方に見えていたはずの黒人のシルエットが分かるところまで来ていました。
そのとき私は異様な感覚を覚えました。
心の中で
「嫌な予感がする!」
姿形がハッキリ見えるところまで来たとき
それは確信に変わりました
「こいつはマズイ!」
と思いました。
なぜなら、歩く雰囲気がおかしいのです。
大げさに言うと「ゾンビ」の雰囲気です。
服はボロボロ、白目を大きく見開き、体を横に揺らしながら歩く姿は、獲物を探しながら歩くゾンビのようです。
靴も履いてません!
真夏の灼熱のアスファルトの上を裸足で歩いているのです!
しかも私をずっと見ているではありませんか!
「どうしよ!」
「私の行き先は、まだまだ真っすぐ、ずっと先」
直観で、すれ違いざまに何かされる!
と感じました。
私は覚悟を決めました。
すれ違う地点を予測し、奴の手や足がこっちへ延びるのを感じた瞬間に
左へ全力で走り出すことにしました。
そして、ついに奴は目の前まで来てしまいました。
私は奴の大きさに驚きました!
なんというデカさでしょう!
ゆうに2メートル以上はある巨体です。
足のサイズも見たことこのない大きさです。
次の瞬間!
「アヴァ~~~!」
という声と同時に大きな手が私も掴もうとしました!
私はいつでも全速で走れるように
歩きながら体中の筋肉をほぐしていましたし
すれ違う瞬間は集中し
体じゅうで変化を感じ取れるように
全神経を研ぎ澄ませていました。
全身に力を入れて備えていたので
一気に向きを変えることができました!
猛ダッシュ!
どれくらい走ったでしょうか
振り向くのも怖かったので、走れるだけは走りました!
「ホンマ、なんやねんこの国は!」
「昨日と言い、今日と言い、ろくな国ちゃうな!」
「イカれた奴ばっかりか!この国は!」
一人で文句を言いながら中古車屋に到着しました。
ホッとしたのもつかの間
中古車屋に到着すると、ショップの従業員数人がこちらを見ています。
見てるというより睨まれている感じです。
「Hey!○○○○○!」
何を言っているのかさっぱり分かりません。
表情はニヤニヤしています。
次の瞬間
「Hey!Yellow monkey!」
心の中で
「なんやとぉ!」
と思ったと同時に
「アメリカの底辺で働く人たちの日本人に対するイメージは、こうなんだ!!」
と理解しました。
私は、アホらしくなり、本を取り出しました。
先日の料理本とは違いますよ。(笑)
料理本は、あのときの奴の顔面に投げつけてやりましたので、もうありません。(笑)
私は日本で1冊の英会話の本を購入していました。
「一人旅・これさえあれば大丈夫!」
こんなタイトルだったかな?
それを取り出し、何とか会話を続けようと試みました。
すると、ショップ従業員は、それを取り上げ、ペラペラめくり始め
「ゲラゲラゲラ!!!」
笑い転げています。
小馬鹿にした感じで、こっちを指さし笑っています。
腹立たしいですが、私はしばらくのあいだお世話になる身です。
ケンカするわけにはいきません。
どうやってこの場を収めようか考えました。
そして、彼らに向かいこのように言いました。
「I am a subject of the emperor」
(私は天皇の臣民である)
この時の私は単語くらいしか知らないので
このように綺麗に話せたわけではありませんが、意味は通じたようです。(笑)
すると彼らは目を真ん丸にさせ、驚いた様子です!
何を言っているのか分かりませんが、様子が一変しました。
親しげに私に歩み寄り、ハグをしはじめました。
私も笑顔を作りましたが
私は心の中では
「こいつらアホや!」(笑)
と笑っていただけです。(笑)(笑)(笑)
このアメリカの物語は、まだまだ続きます。
また、時間を見つけて続編を書いていこうと思います。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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