アメリカで私に起きたこと Vol.1「ロサンジェルス空港で大暴れ!」

 本日は、私の過去に起きた出来事をお伝えしたいと思います。

話を大げさにしたり、作ったりすることなく、赤裸々に書きます。

この身に起こった事実のみをお伝えします。

この話をする目的は

私という人間はどういう人間なのかを知ってもらうためです。

そして、もう一つ大きな目的があります。

これから伝えることの方が本当に伝えたいことになります。

それは、「例えどんなにひどい目にあっても大丈夫なんですよ!」

皆さんそれぞれ、感じる壁があると思います。

本人にとっては、とても大きな壁に感じることでしょう。

しかし、「大したこと無いですよ!」

ということを思ってもらいたいので

私に起こった

ひどい話、怖い話、失敗の話、恥ずかしい話をしてゆくことに決めました。

さて本題です

この話は、私が25才頃の話になります。

当時、私はアメ車ショップで働いていました。

とにかく車やオートバイが大好きで、この頃の私はオールドアメリカンにあこがれを持っていました。

毎日大好きな、ちょっと古めのアメ車達に囲まれて幸せ感一杯の毎日でした。

働き始めてしばらく経過したある日、社長が突然私にこう言いました。

社「おい!来週から一人でアメリカ行って車を数台仕入れてこい!」

 「パスポートくらいあるやろ!」

私「えぇ~!?一人ですかぁ!?日本語しか話せませんよ!」

社「大丈夫や!現地の通訳付けたる!」

私「・・・」

といことで突然アメリカに行くことになりました。

ちなみに、この時の私は車の買い付けなんて、やったことがありません。

事故車かどうかの見極めもできません。

それを、「1日で覚えろ!失敗したら許さんからな!」と言われていました。

出発当日、私は関西国際空港から出発の為手続きを済ませ、一人で何とも言えない不安感に包まれていました。

やがて飛行機はロスアンゼルスへ向けて飛び立ちましたが、何とも言えない不安な気持ちは消えないままです。

一番大きな不安は、社長が迎えに来て行動を共にすることです。

社長はかなりの頻度で、いきなり訳の分からない理由でブチ切れ、時には暴力も振うからです。

それに加え、私は英語が話せない、お金も持たされていない状態なのでなおさら不安でした。

現地での買い付けは通訳を付けると言ってますが、その方は車には詳しいらしいですが日本語が話せないらしいです。

英語しか話せない人と、日本語しか話せない人で、どうやってコミュニケーションを取れば良いのでしょう。?

コミュニケーションが取れる分けないです。

待ち合わせ場所も一方的に伝えられただけで、どこへ行けばいいのか、さっぱり分かりません。

私は不安で不安で、たまらなくなりました。

そして、ながぁ~いフライトのあと、やっと到着らしきアナウンスがありました。

飛行機は無事、ロスアンゼルス空港へ着陸しました。

出口へ向かいますが、どこを出れば良いのか分かりません。

出口のマークが日本と違いますし、文字が読めません。

焦ります。

だって社長が出口で待っていると言っていたので、遅れるわけにはいきません。

そして、やっと出口を見つけました!

しかし、社長の姿は見当たりません。

「あれっ?ひょっとして出るところを間違えたかなぁ」

「まずいなぁ~」

ブチ切れモードの社長が頭をよぎります。

考えると怖くて仕方ありません。

そのとき思いつきました。

「あっ、そうだ!」

「会社に電話をして待ち合わせ場所の確認をすれば解決する!」

と思い、日本円しか持っていない私は、ドルへの両替をしようとしたのですが、どれが両替所なのかが分かりません。

あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。

とうとう約束の時間を1時間ほど過ぎてしまいました。

それでも社長はまだ来ません。

オドオド、ビクビクしていると、一人の男性が話しかけてきました。

アジア系アメリカ人のようです。

何を言っているのかさっぱり分かりません。

(この時の私の心境:のんきに話なんかする気になれない!)

(早くどこかへ行ってくれ!頼むから去ってくれ!)

(俺は今、それどころじゃない!)

私が「アイドントノー スピーク イングリッシュ」と言うと、なんと日本語で話しかけてくるではありませんか!(この英文だけは知ってました(笑))

「あなた日本人ですか?」

私は思わず「イエス」と答えてしまいました。

すると、日本語で

「私は日本人が好きです」

「好きな日本人にプレゼントしたい」と、私に本を差し出しました。

昭和40年頃のものだと思われる、日本語の料理本でした。

このとき私は違和感を感じました。

要らないという私に、かなり強引に押し付けてくるのです。

私はイラ立ちを覚え、彼が早くその場を立ち去ってほしくて、本を受け取りカートのカゴへ入れました。

そしてアジア系アメリカ人去って行きました。

ホッとしている場合じゃありません。

この場をどうにかしなければなりません。

しかし、良い案は浮かんできません。

もし、このまま放置されたらどうなるんだろう。

頭によぎることは、不安なことばかり。

しかし社長を信じて待つしかありません。

仮にこのあと社長に会えたとしても、いつもの行動パターンから、ブチ切れるに決まっています。

待ち合わせ時間を大幅に過ぎた今では、必ずこちらに非があるように話に持って行くことが分かっているからです。

会えても、会えなくても不安な出来事が起こることに違いはありません。

そして10分ほど経った頃です。

またあの男が現れました。

今度は先ほどと、明らかに態度が違います。

怒っています。

私を一気にまくし立ててきます!

何を言っているのかは分かりませんが、先ほど私に無理やり押し付けた本を指さして叫んでいます。

まくし立てられている言葉の中に「マネー」という言葉を聞き取りました。

私はやっと理解しました!

彼は「本の代金を払え!」と言っているのです!

人に無理やり本を押し付けといて、代金を踏み倒した人間のように私を扱い、罵倒までする卑怯なやり方に私の感情が一気に爆発しました!

瞬間的に、私は相手の胸ぐらをつかみ上げ、首が折れるほどの力で前後に揺さぶり

空港全体に響き渡るほどの大声で

「日本人なめとったら、いてまうぞコラァーーー!!!」

と言って相手を投げ飛ばしました。

この瞬間、私は動けなくなりました。

腕を後ろで羽交い絞めにされていたのです。

振り返ると警官でした。

「なんでこんなことになるねん!」

「俺が吹っ掛けたケンカちがうぞ!」

「なんやねんこの国は!無茶苦茶な国やな!」

「おかしいやろぉーーーーー!!!」

心の中ではこう思いながらも、実際には無言でいました。

すると別の警察官数名が、そのアジア系アメリカ人の後ろ襟を掴み、彼を後ろ向きに、ズルズルと引きずって連れてゆきました。

?????

あっ!

そういうことか!

私の腕をつかむ警察官の力の入れ具合が優しいので気がつきました!

警察官は、事の一部始終を見ていて、私を守ってくれていたのでした!

私は、ホッと胸をなでおろし、安堵感に包まれました。

しかし、社長へ対する不安はまだ消えていません。

そして、しばらくすると社長が現れました。

隣にはどこかで見たことのある若い女性が一緒です。

社「おぉ~、悪りぃ、悪りぃ~、道が混んでてのぉ~。」

当時我々はレース活動も行っていて、その時のレースクイーンと一緒に来ていました。

私「道が混んだだけでなんで2時間も遅れるねん!」

 「しかも何しとんねん!ほんま腹立つわ!」

 「こっちはどんな思いで待ってたと思ってるねん!」

と思いましたが言えるわけもなく、先ほど起こった出来事思い出しながら、複雑な思いで平静を装いました。

社長にブチ切れられることも無かったので「まあ良し」としました。

気分はスッキリしないまま、アメ車リンカーンに乗り込み空港を後にしました。

この後も災難は、まだまだ続くことになります。

また、時間を見つけて続編を書いていこうと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

追伸

普段の私は極めて平和主義です(笑)

どちらかと言えば控えめで、相手を立てる方です。

下記のラインQRコードでは革リペア技術を用いると、どのように自分に役立つのかなど、ご自身の糧を得るためのヒントをご紹介させて頂いています。

質問・疑問などお問い合わせもできます。

どうぞお気軽に(笑)

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